記憶は薄れます。過ぎたことは忘れます。それが人間なのでしょう。日々、新しい情報と現実が押し寄せ、記憶を過去に押しやっていきます。
しかし、忘れてはならないこともあります。3月にはそれが2つもあり、8月にも2つあります。3月は、10日の東京大空襲。約2時間半の間におよそ10万人が、アメリカの焼夷弾爆撃攻撃で焼き殺されたのでした。ほとんどが非戦闘員、一般市民でした。もうひとつは11日の「東日本大震災」.3年が経ちました。真の復興には、あと何年かかることか。放射能の問題は未解決です。
8月は広島と長崎の米軍による原爆投下。この人類初の原子爆弾攻撃によって、計20数万人が殺され、残った多くの人が原爆症に苦しんでいます。このように「人間の歴史」に例をみない「大虐殺」が行われましたが、日本も国際社会もそのような認識をもっていないように見受けられます。ナチスによるユダヤ人虐殺を遥かに上回る巨大な虐殺だと思いますが。
気がかりなのは、記憶・認識・関心の風化です。東日本大震災の後、全国からどれだけの人が被災地の支援活動に赴いたことでしょう。しかし、その数は激減しつつあるようです。
そうした中で、「きっかけバス47」という活動を知りました。それは、東北被災地への支援体験を、仲間たちに語り伝え継承し続けていこうという学生諸君の活動です。以下、概要を引用します。
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