大久保さんのコラムはここで終りません。18年後の女子高生たちとルフォールさんまでも取材して報告しています。
「この夏、4人の中のひとり、黒木麻衣子さん(34)が会いに来てくれた。現在は英国で国際関係学を研究する。『あれは私の人生を変えた出来事だった』と語った。」それは次のようなやりとりをルフォールさんと交わしていたからです。
黒木さんは「生意気にもこう言った。『核の存在前は優秀な外交官が戦争を防ぐ唯一の手段だった。あなたのような外交官がたくさん出て、本当の平和が来るように祈る』
と。すると、ルフォールさんは『外交官になりなさい。あなたみたいな人がなれば日本の外交もおもしろくなる』と握手してきた。
未熟な高校生の話をまともに聞いてくれたことに、黒木さんは心を動かされた。国際政治に関わりたいとの思いが生まれた」。黒木さんは上智大学大学院で国際関係論を学び、国際政治学者を目指して現在英国で国際関係学を研究しているというのです。
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